2011年11月8日火曜日

晩秋の愛読 もう1つの「上を向いて歩こう」

とある番組でとても興味のわく話を聞いたのでここでお話いましょう~

話は...今年の暮れには色々な番組で「上を向いて歩こう」が


流れるだろうとの話し


本来なら坂本九さんの曲か奥様である柏木 由紀子さん著書の本


を思い浮かべるであろう


そうではなく もう1つの「上を向いて歩こう」について


ある音楽家からみた話しそれが本になっているとのこと...


まったくをもって大変面白い話でした!!


内容を↓に紹介


ヒット曲の豊富な裏話


書評子がかつて駐在していた英国で 特にうらやましかったのは 国民的な


愛唱歌があることです


エルガー作曲の「威風堂々」もその一つ 「プロムス」という伝統ある毎夏



のコンサートの最終日 ホールを埋めた観客が手をつないで大合唱し 感動

的に盛りあがる


日本にもそういう歌があればと願っているが 「上を向いて歩こう」がそれ


に当たるという人は多いのではないでしょうか 「威風堂々」の高揚感はな


いものの 郷愁をかき立て 涙腺を刺激する日本人好みの曲 


大震災による心の傷を癒やし 被災者を励ます歌としても相応しいと思い


ます


作詞・永六輔 作曲・中村八大 歌・坂本九の「六、八、九トリオ」による


この歌が発表されたのが1961年 以来 50年にわたって日本ばかりか


世界中で愛されてきました


何しろ63年6月の米国のヒットチャートで1位を獲得した 以来 アジ


ア発の楽曲で全米1位に輝いた曲はないという すごいことです この日本


最大のヒット曲にまつわるエピソードを網羅したノンフィクションが本著で





著者の徹底した取材が 豊富な裏話を発掘しています 中村八大は ジャズ


ピアニストとして日本一の評価も得た名手です 映画の挿入歌の曲作りを依


頼され 大学の後輩の永六輔とたまたま路上で出会って作ったのが「黒い花


びら」 第1回日本レコード大賞に輝き 「上を向いて歩こう」につながっ


ていきました


このコンビが作る歌は「こんにちは赤ちゃん」にしても 歌い出しの歌詞が


そのまま曲名になっているケースが多いです そういわれれば なるほどそ


の通りです


欧米人に馴染(なじ)みある日本語ということで「スキヤキ」と命名され 米


国に先立ち欧州でレコード発売されるまでのいきさつなど これまでのうわ


さ話を洗い直し 確定情報として記したのがえらい 日本における戦後の音


楽産業の発展についても詳しく 面白くて勉強になる本だです


◇さとう・ごう=1952年生まれ 甲斐バンドのマネジャーを経て独立 


多くの音楽家のプロデュースを手がける


岩波書店2000円


曲のイメージから内容全てが変わってしまい


大変素晴らしい「上を向いて歩こう」だとあらためて


感動しました!!


皆さんもどうぞ・・・・